ネットでSESについて調べてみると ”SESはやばい” などの記事を多く見るだろう。
私も当時、SESについてネット記事の情報を鵜呑みにし、就活でも避けるほどの嫌悪感を抱いていた。
しかし、現在はSESに転職し、継続してシステムエンジニアとして働いている。
実際に経験した身として言わせてもらうと、SESとして働くのは悪くない。
この記事では、私が実際にSESとして働き、なぜSESとして働くのは悪くないのか、経験をベースに話していこうと思う。
SESが気になっている方、SESへの転職を考えているが不安を感じている方、ぜひこれからのキャリアの糧として欲しい。
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SESについて悪くないと思う理由
SESとして働くことが悪くない理由は、新しい技術・ポジションへの挑戦がしやすい点だ。
あなたもこの記事を見ているということは、何かしら今の環境に悩みを感じているだろう。
例えば、「最新の技術に触れたいけど、案件がない」「上のポジションが空かない」「ずっと設計書の作成 or コーディングを任される」など、環境を変えないと解決しない悩みも多くあるはずだ。
その点、SESは “転職” という手段を使わず、同じ企業の所属しながら幅広い案件に参加することができる。
あなたが描くキャリアプランを実行するためには、このような環境選択のハードルを下げることが非常に重要だ。
ただ、ここで重要になるのがSES選びである。
あなたのキャリアを真剣に考えてくれるだけでなく、幅広い技術やポジションの案件に参画できる力を持ったSESを選択することが第一関門になるだろう。
私も実際に、SESに転職するとき、この問題にとても悩んだ。その経験と私が判断軸にした基準を、以下の記事にまとめている。
少しでもSESに興味がある場合は、ぜひ読んで一歩踏み出して欲しい。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://innospherehub.com/ses-how-to-choose/ target=blank]SESに転職する際の懸念とその解決策
SESに転職することを考える際、多くの人が抱く最大の懸念は「安定性」と「キャリアの行き詰まり」ではないだろうか。
ネット上で広まっているSESに対するネガティブな意見の多くは、これらの要因に起因している。
実際、SES業界には短期間で契約が切れてしまうケースや、スキルアップの機会が限られるといったリスクが存在するのは事実だ。
しかし、私はこれらの懸念に対して、適切なSESを選ぶことで十分に対応できると考えている。
例えば、私が所属しているSESは、長期的な案件を提供してくれるだけでなく、プロジェクトごとに新しい技術やツールに触れる機会を積極的に提供してくれる。
これにより、技術力の向上を図りながら、次のステップへ進むためのスキルを習得することができるのだ。
また、キャリアの行き詰まりに対しても、SESとしての働き方を柔軟に捉えることで解決できる。
SESで働くということは、必ずしも特定の企業に縛られることを意味しない。
むしろ、様々な企業やプロジェクトに関わることで、幅広い業界知識やネットワークを築くことができるのだ。
これが、後々のキャリアチェンジやフリーランスとしての独立を視野に入れた場合に、大きな強みとなる。
SESとしてのキャリアの可能性
SESとして働く最大のメリットは、自分のキャリアを積極的にデザインできる点にある。
SES企業によっては、エンジニア一人ひとりのキャリア目標を詳細にヒアリングし、それに基づいた案件を提案してくれるところもある。
例えば、「今後はクラウド技術に強くなりたい」「プロジェクトマネジメントの経験を積みたい」といった具体的な目標がある場合、それに合った案件を紹介してくれるのだ。
実際、私もSESとして働き始めた当初は、「現場での実務経験を積みたい」という明確な目標があった。
そのため、現場での実務が豊富な案件を中心に提案してもらい、結果として短期間で多くの経験を積むことができた。
これは、SESとしての働き方だからこそ得られた成果であり、一般的な正社員としての働き方では得られない部分だと感じている。
さらに、SESは技術だけでなく、ビジネススキルやプロジェクト管理能力の向上にも寄与する。
多くの案件では、クライアントとのコミュニケーションやプロジェクトの進行管理といった、技術以外のスキルも求められる。
これにより、技術者としてのスキルだけでなく、総合的なビジネススキルも身につけることができる。
将来的にマネジメント職やコンサルタントとしてのキャリアを考えている場合、これらのスキルは大きなアドバンテージとなるだろう。
まとめ:SESとしてのキャリアは悪くない
最後に、SESとしての働き方が今後どのように変わっていくのかについて考えてみたい。
技術の進化や業界の変化に伴い、SESの役割も変化していく可能性が高い。
特に、クラウド技術やAI、データ分析といった分野での需要が高まる中、SESとしてこれらの技術に携わる機会は増えていくだろう。
その一方で、SESとして働くことのリスクや課題も依然として存在する。
だからこそ、自分に合ったSES企業を選び、キャリア目標に合った案件に取り組むことがますます重要になる。
私たち一人ひとりが、SESという働き方をどのように捉え、どのように活用していくかによって、未来のキャリアは大きく変わっていくのだ。
SESは悪くない。
むしろ、正しい選び方と働き方次第で、SESは大きな可能性を秘めている。私の経験が、SESを考えている方々の参考になれば幸いである。